AI音声の台頭で失われる仕事
「AIナレーションで安くして」と大手クライアントからの打診。一発目のクオリティに騙される世間と、修正・タイミング調整に追われる映像制作のリアルな現場。「本当に声の仕事はなくなるのか?」現役の動画クリエイターがその事実を漫画付きで暴露します。
動画制作&デザインのフリーランスとして20年以上クリエイティブの現場にいるRIGOです。
誰しもが知る大手企業の映像を担当しています。新サービスが出る度にそのサービスを紹介する動画を制作させていただいているのですが、ついにナレーションをAIに読ませてよいから安くしてくれという打診がありました。
AIの台頭で映像は簡単に安く作れるという流れになっている今の世の中。そんなことは全くないのに世間ではAIを使えば何でもできると思っている人がほとんどです。
【AIデザイン・動画制作の現実】AIならすぐできるという誤解が業界を崩壊させる理由

【実録漫画】「AI使っていいから安くして」
今回は私の仕事(映像やデザイン)ではなく、ナレーターが仕事をなくすという現実を漫画にしました。
先日実際にあった事実です。
クリエイティブ側の愚痴がふんだんに詰まっていますが、声を仕事にしている人は確実に需要が減っていくという現実です。




正直、AIナレーターの最先端は人間かAIか分からないレベルまできています。抑揚や吐息までも調整できます。話す前に息を吸うんです。
よほど有名な声の持ち主ではない限り、ナレーターの需要は確実に減っていきます。人件費より高いものはありません。必然の流れです。
ただ、音声も動画やデザイン同様、人間のエゴが入るとAIはどんどん馬鹿になります。AIの一発目のクオリティはめちゃくちゃ高い。人間を軽く凌駕してきます。
修正がないならAIは完璧です。自分でAIを使っている人の多くの人は第一生成物で満足します。
しかし、クライアントワークとなるとまったく別物。クライアントの意図を解釈したり、修正に対応できる対応力が求められます。
AI音声も同様で、人間のナレーターの方が圧倒的に対応力は高いです。ただ、それを多くの人は理解していません。大手企業の担当者ですらAIを使えば安く何でもできると思っています。
この意識はますます加速します。
素人の私ですらこれだけできるのだから、プロならばもっと簡単に安くできるでしょう?と本気で思っている人と実際にAIを使って試行錯誤している人。意識だけではなく、
最近AIユーザーたちがこぞって言う台詞。AIを触っている人と触っていない人の差がはとんでもないスピードで離れていく。まさに技術的な面も意識的な面も離れているという現実を実感できた今回の案件でした。


